そうはいかないのが現実のつらくて哀しいところ。

村上で行方不明になった中学生の娘さんが帰ってきました。佐渡の金井町で「無事」保護されたとのこと。おはなしだったらめでたし、めでたし、なんだろうけどさ。

何がいったい「無事」だというのだ?

そりゃ、外傷はなかったかもしれない。(あったかもしれんが)
凍えることもなかったろうし、少々お腹が空く程度のことはあっても餓えることもなかっただろうとは思う。

でもね、身体の傷は治るけど、心の傷は療せない、に限りなく近く療すことは難しいのに、自分の心の傷を療せない経験は、オトナはみんな実感している筈なのに、忘れているのか直視するのが怖いのか・・・

ともかく彼女は心の傷を一生抱えて死ぬまで生きていかなくちゃいけない。

目に見える傷は損害賠償請求とか簡単なのに、保険の適用だってちゃんと出来るのに、治る傷は手厚く保護されるのに、どうして心の傷は見えないフリをするんだろう。

これだけマスコミも周囲の人も大騒ぎをして、帰ってきたとたんに「良かった良かった」で忘れちゃうんだろうけれどさ、大変なのはこれからだよ。

手首の傷の痛みより心の斬り傷は癒えがたく、それを越えて、いや、糧にして、それだけのつよさを持っているからこそ、こんな事件に巻き込まれてしまったのだと信じたい。

晴れ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索